ホットロード

80年代にヒットした少女マンガ「ホットロード」が今年の夏に能年玲奈主演で映画化します。

『ホットロード』2014年夏公開!

映画の方は観るかどうかまだ決めてないんですが、なぜ今「ホットロード」なのかというのが気になったので改めて読んでみました。


・概要

僕が前に読んだのは中学生の時で絶賛大ヒットマンガだったのですが、少女マンガということもあり男は余り読んでいなかったように思います。
僕は1つ上に姉がいたので少女マンガも結構読んでいました。
ヤンキー系の人達は男でも読んでいたようでバイブルみたいな感じでしたね。女性にはヤンキー系に限らず幅広く読まれていました。

別冊マーガレット紙上での連載でしたが当時は少女マンガでヤンキー物は珍しかったのでそれもヒットの一因だったでしょう。その後ヤンキー物は結構書かれました。またこの時が別冊マーガレットの全盛期で年間180万部売っていた時期でもありました。

ホットロードの単行本は改定されるなどして累計800万部売っているようです。
これは少女マンガの累計販売数としては49位ですが、発行巻数が4巻と他の上位マンガに比べて少ないのでこれを1巻あたりの販売数に直すとNANA・ちびまる子ちゃんに次ぐ3位となります。(歴代少女マンガ 発行部数ランキング | 年代流行

これだけのヒットで今までアニメ化・映像化されていなかったのは不思議ですが、これは作者である紡木たく氏の意向であるとされています。


・読後の感想

今回改めて読んだ感想ですが、これは中学生の時に読んだ感想とほとんど変わりないものでした。
残念ながらそれは良い意味とは言いがたいものです。
少女マンガに対して男の僕が評するのも余計なお世話なんですがそこは許してもらうとして箇条書きであげてみたいと思います。
  • 少女から見たヤンキーの世界という視点は新鮮だがストーリーそのものは面白く無い。と言うよりストーリーが重要とされていない。
  • 同様にキャラに個性がない。見た目も髪型と髪の色の違いで分けているのがほとんどなのでアップで書かれている時には誰なのか識別に苦労することがある。
  • 恐らくそういったストーリーやキャラよりも世界観が重要視されているんだろうと思う。
  • 背景が余り書かれていないのでどこにいるのかわからない時が結構ある。恐らくそういったことよりも世界観(ry
  • ドロップアウトした少年少女の内面を描くという意味ではとても良いと思うのだが同じことを延々と繰り返すのはさすがに辛い。恐らくそういった(ry
  • では何が良くてヒットしたのかと問われれば「絵」でしょう。線が細く描ききらない画風そのものが世界観を作っています。そういった画風の中でもこの作品は当時から抜けていました。今読んでも全く遜色ないと言えます。

・なぜ今「ホットロード」なのか


上で絵は今読んでも遜色ないと書きましたが内容はかなり違和感があります。
現在から見ると女子中学生で家に帰らず友達や彼氏の家を泊まり歩くのが主人公というのは受け入れられないでしょう。映画化に際してはこの辺りの変更があると思います。
主人公の和希役が能年玲奈ということで多分年齢設定から変わるのではないでしょうか。

あまちゃんでブレイクした能年玲奈ですがそのファン層は40~50代のオッサンです。あまちゃんがヒットしたのも普段NHK連ドラを観ないこの層を取り込めたからと言われています。
であるならこの映画もその辺りの年齢層がターゲットになっていると考えて良いでしょう。

現在40~50代といえばまさにこのホットロード世代にバッチリハマる事になります。
ただ、当時このマンガに熱くなっていたのは女性です。
となるとこの映画「ホットロード」は壮年夫婦が揃って見に行くことを想定していると考えられます。

確かにいい歳した男がわざわざ能年玲奈の映画を見に行くというはちょっと違うような気がします。
しかし、女性がかつて和希世代だった時にヒットしたこのマンガを、和希の母親世代になった今改めて映画で見るというのはありかもしれません。
その世代が夫婦で見に行ける映画というのはターゲット設定としてはいいと思います。

大ヒットマンガの映画化ですので良い作品になって欲しいですね。

<単行本>


<Kindle版>