先日第3回の将棋電王戦が開催されました。

第3回 将棋電王戦 HUMAN VS COMPUTER | ニコニコ動画

今回は各対局について感想を書いていこうと思います。

  • 第一戦 菅井竜也五段 VS 習甦





初戦のプロ棋士は若手のホープ、菅井五段でした。コンピューター将棋に造詣があり研究熱心という触れ込みです。

対するソフトは習甦です。

習甦は前回の対戦で阿部四段に負けており、コンピューター側唯一の敗戦だったということでその汚名を晴らすべく開発者の竹内氏は並々ならない決意で挑んで来ました。



この対戦は棋士側有利と目されていました。と言うよりここで勝てないならコンピューターソフト側の棋力が相当上がっていることになりマズイという雰囲気でした。

しかし結果は習甦が素晴らしい差し回しでの勝利です。

菅井五段が「力負け」と言っていたように習甦がうまく打ったという印象です。

きっと竹内氏の執念とイケメンが習甦に乗り移ったのでしょう。

特に投了図の〈6七歩成〉は冷静で渋すぎてだれでも投げたくなります。


先手 菅井五段  後手 習甦

キャプチャ

将棋の棋譜でーたべーす


習甦はこの勝利により大会MVPを獲得しました。

リベンジが成ったというドラマ性と美しい棋譜が評価されたのだろうと思います。


話は変わりますが、上の対戦PVで菅井五段は「今後10年で人間の方が強くなるのではないか」と言っています。これは僕も近い意見を持っていまして電王戦感想の後に書きたいと思います。




  • 第二戦 佐藤紳哉六段 VS やねうら王

第二戦のプロ棋士は「豊島?強いよね」で一躍スターダムに登った「光ってる方のサトシン」こと佐藤紳哉六段です。

たまたまなのかどうか分かりませんが豊島七段も電王戦に参戦しており、案の定記者から質問が飛びました。




この対戦で残念だったのはやねうら王にバグが見つかったということで開発者のやねうらお氏によるソフトの入れ替えが行われてしまったことです。
レギュレーションではソフトの変更は認められないということだったのでルール違反です。これで味噌がついたような感じになってしまいました。
詳しくは会見があったのでそちらを見て下さい。




結局この対戦は旧バージョンのやねうら王で対戦することになりました。
こうした運営の対応も疑問が残ります。

佐藤六段としては尚更負けられない一戦となりましたが結果は惜しくもやねうら王の勝利となりました。
大きな敗因としては時間の使い方にあったように思います。
かつての電王戦でもよくありましたが途中まで良い感じで行っても考慮時間がなくなるとコンピューターの方が有利になってしまい負けるパターンです。
第一戦目の菅井五段はそれを意識して序盤はほぼノータイムで打っていました。
その辺は佐藤六段も認識していたようですが間違えないように慎重に打つことを選んだようです。

これで棋士側の2連敗となってしまいました。