京都大学の山中教授に続いて理研の調査委員会のメンバーにも過去の論文に関する疑義が告発されました。

東京新聞:3委員の論文にも疑い 理研調査委「画像切り貼り」など:社会(TOKYO Web)

告発された面子をみれば明らかですがこれはハッキリとした意図をもってされています。
つまり小保方氏擁護です。ちなみに告発者は匿名でなされています。

これをみて小保方氏の代理人は気が早く有利になったとばかりにジャッジしてます。

小保方氏代理人「理研調査委の信用性なくなった」:朝日新聞デジタル

実際には調査委員には不正はありませんでした。

STAP調査委員の論文不正なし 所属の東京医科歯科大 - 47NEWS(よんななニュース)


これは調査委員の田賀教授の結果ですが、他の委員に関しても同じく不正はないでしょう。
この告発の目的は不正を暴くことではなく「調査委員にも不正があった」と世間に印象付けるのが目的だからです。

先日山中教授は不正について謝罪しましたが、あれも全く謝罪する内容ではありませんでした。

なぜこんなことが行われているのかを論じてみようと思います。


  • 山中教授や理研の調査委員の論文はなぜ不正でないのか

不正なしとされた田賀教授のケースを見ると下図Fの赤枠がCに使われているので画像の切り貼りではないかとされています。

キャプチャ
一見してただ拡大してあるだけで不正とはとても言えないものです。そして実際に識者が確認して不正とは認められませんでした。

はっきり言ってただの言いがかりです。

山中教授はこれが研究ノート不在でハッキリと確認できず謝罪しました。

ただの言いがかりでも不正の疑いがあったという印象操作には成功したので告発者の目的は達成出来てしましました。

これを検証しないで報道したマスコミも批判されてしかるべきでしょう。


さらに言うなら今回疑義が生じている調査委員の論文に関しては内容そのものに対する疑いもないわけです。にも関わらず小保方論文と同じような論調で報じられるのはヒドイと言わざるを得ません。



  • なぜ論文の不正行為が論点なのか

小保方氏側は論文の疑義があった画像が不正行為であったかどうかを論点にしています。

本来ならばそんなことはどうでもよくて、早くSTAP研究のノートや画像を白日のもとに晒して欲しいわけですが、それをしたくないがために時間稼ぎをしているわけです。

理研側は再調査したくても小保方氏側が何も出さずにゴネているので出来ません。それを知っていてわざとやっているのです。


またこの件に関しては理研側も恐らく弱みがあります。

調査委員会は3月の調査で多分STAP論文の内容そのものを疑ったでしょう。しかしそこまでは追求しませんでした。STAP細胞の存在を疑えば論文そのものが捏造になってしまうからです。

それよりは当面論文における不正行為ということで手打ちにしようと考えたはずです。

しかし小保方氏はこれに乗ってきませんでした。その消極的な姿勢を見透かされ突かれたのです。

調査委員が誤算だったのは小保方氏が地位に執着したことです。

それまでまともな論文を1本も書かずに出世した研究者が研究職に執着するのはなかなか予測できることではありません。

いや、だからこそ執着したのかもしれません。



  • 小保方氏はどうしたいのか

さすがにもうSTAP細胞の存在を信じる人はいないと思うのでその前提で話を進めます。


上で小保方氏は研究職に執着しているとしました。これが研究をすることに執着しているのか理研に対してなのか、それとも高額と言われる報酬に対してなのかは良く分かりません。

まず言えることは弁護士を雇っている以上報酬は必要でしょう。ここは執着せずにはいられません。


研究職に対しても執着しているのでしょうか。

これは半分YESで半分NOでしょう。小保方氏の発言から考えれば彼女がやりたいのは真の研究ではなく自分のやり方でやる楽しい研究です。

いやこれを研究とすると研究者に失礼でしょう。

彼女はこれまで嘘を付いて付き続けて出世してきました。言わば研究をしているふりをすることが彼女にとっての仕事だったわけです。それは「STAP細胞を200回作った」発言からも読み取れます。同じことを200回もやる必要なんてありません。それはただの作業です。

STAP細胞の存在をでっち上げることで一目置かれ出世してきた彼女はその成功体験から未だに何のためらいもなく嘘を付き続けているのです。

しかし今後もそれが出来るとはさすがに考えてはいないでしょう。そう思いたいです。


理研に対してはどうでしょうか。

これは間違いなくあるでしょう。高額な報酬をもらうにしろ楽しい研究をするにしろ理研だからこそなわけです。他ではありえ無いでしょう。

ただ言えるのは「自分を特別扱いしてくれた理研」しか彼女は知りません。

調査委員がSTAP論文を不正と認定した時に小保方氏はショックを受けたとされています。

それはそうでしょう、あんなに自分に甘かった組織が不正を突きつけて来たわけですから。

ただ理研側としてもそれは譲歩した形だったのは先に書いた通りです。それでも小保方氏が納得でき無かったというのは全く甘えた話です。


いずれにしろ小保方氏は理研に残りたいと強く思っているでしょう。

そのためにはどうすれば良いか。


STAP細胞の捏造の件は先日の笹井氏の会見を見る限りでは論文の共同著者の若山氏に押し付ける方向で進みそうです。小保方氏も若山氏の責任を問うような発言をしているのでここは意思統一が図られているのでしょう。

実際には若山氏は小保方氏に騙されていたわけですが、さらに追い込まれてしまうのはさすがにやるせないものがあります。ここは何とかならないんでしょうか。


STAP細胞の捏造を上手く若山氏に押し付けることが出来たとしても、論文不正の問題があります。

ここで話は最初の所に戻ります。

「論文不正は多くの研究者がやっていることなんだ」という印象を世間にもたせればそれだけ小保方氏は理研に残りやすくなります。

特に調査委員が不正をしていたとなれば小保方論文の不正も撤回される可能性があります。

ならばこの論文不正暴露(言いがかり)大会をやっているのは笹井氏周辺が怪しいということになります。

STAP細胞捏造の落とし所で意思統一が図られているのにこちらは何もないというのは考えにくいことです。

笹井氏は小保方氏擁護、ひいては自身の保身のために他の研究者の身を危うくしているわけです。

そしてそんなことが出来る人物は誰かと考えても笹井氏が最も怪しいでしょう。